しまこの妊娠生活ブログ

切迫流産ってなんぞや、からの妊娠生活についてのブログです。

胎児の生命の危機にて急遽帝王切開、突然の出産

いきなりなのですが、

妊娠33周目

9月11日に普通分娩にて産む予定だった我が子が、帝王切開にて7月24日に産まれました。

体重は1764gとっても小さい命です。

今も命の危険に晒されてます。

 

7月23日の夜、何となく胎動が弱い?気がするようなしないような。と思ってました。

妊娠中はお腹が圧迫されるので、夜中によくトイレで起きる事がありましたがその時も胎動の感じがしなく、

当日の夢では亡くなった母が出てきて「胎動しないねー。何でかなー」なんて聴診器あてなが私に言うわけです。

 

朝方起きた時も胎動がない。

 

流石に気になって旦那にぼやいたらお腹に耳を当てて「心臓の音は聴こえてくる気がするけど、不安ならすぐ病院行こう!診てもらえば安心!」と言ってくれて

病院に電話したらすぐ来てくださいーとの事でした。

 

エコーで見てもらったら心臓は十分動いてるのが見えて、診察室の一同で安心したのですが、

やっぱりエコーでも動いてない。

先々週見てもらったときはあれだけ元気にバタバタ動いてたのに。

「でも胎動が起きてる感じがしないんです」

「それは心配だね、心音計で胎動があるか診ましょう」

 

心音計で胎動があるかを測るため30〜40分横になりました。

心音の音がトクトクと聴こえてきて、私は安心しきっていました。

終わったら美味しいものでも食べて帰ろうだなんて思ってました。

助産師さんが時々来て、うーん、寝てるのかな?

と私のお腹を動かして赤ちゃんを起こして胎動を見ました。けれど、心音はあるものの胎動は起きない。

時々とーんと、お腹の中で弱く胎動を感じる事があるくらいでした。

 

心音計を着けて予想より10分から20分長く横になっていました。胎動はあまり感じませんでした。

すると助産師さんから

「お疲れ様でした。院長からお話があります。」

と診察室に通されました。

 

 

院長の口からは「落ち着いて聞いてください」から始まり、

 

・心音計の結果は異常だということ。

・このままお腹に入れておいたら間違いなく亡くなる。

・早く手術して取り出さないとまずい。

・大きい病院に連絡入れたから、今からそっちで診てもらって欲しい。

 

私は足の力が入らなくなってその場に座り込んでしまい、涙が止まらなくなってしまいました。

一度切迫流産してるので、また、そんな、あと少しなのに?と頭がぐるぐる回ってしまい旦那が来るまでベッドに横になりました。

助産師さんから旦那に電話してくれて状況を説明し、旦那も辛い顔しながら到着。

 

私はどうやら救急車に運ばれるよう。

担架に乗せられて救急車に運び込まれました。

母や祖母の付き添いでよく乗ることはありましたけど、まさか自分が運ばれる側になるとは。わはは。

 

運ばれる時に病院のベテランの方に

「心配ないからね!頑張っておいで!」と励ましの言葉をもらいました。

 

救急車に乗ってる時は旦那も気が気じゃない顔をしていて、大丈夫、大丈夫と、私に言いながら自分にも言い聞かせているようでした。私も涙が止まりませんでした。

 

大きい病院に運び込まれて沢山のスタッフが私を診察してくれました。

みなさん女性で、私より若い子達ばかり。

すごいなと感心をしてしまいました。

最悪帝王切開ですが、心音はあるのでーと言っていたので、

それじゃ大丈夫だ!向こうの病院で大袈裟だったんだ。と能天気な私は思い込みました。

 

40分くらい色んな検査を行い、スタッフの方達がわーっと、お部屋を出ていきました。チアリーダーみたいで可愛いだなんて、言ってる場合ではないのだけど。

 

そのうちの1人が私に結果を伝えてくれました。

 

「このままでは赤ちゃんは状況が良くないので今から帝王切開します。」

 

うんうんうんとうなづく一方で

手術なんてしたことないのでいきなりの手術という言葉に体が震えてしまいました。

旦那も悲しそうな顔をしました。

 

意を決心して心配そうに見守る旦那に敬礼をしながら緊急治療室に運びこまれました。

帝王切開なんだから、私はとりあえず大丈夫。

赤ちゃんが無事に産まれさえすれば大丈夫なんだ。

 

背中に麻酔を刺されるまで、足がふるふる震えてました。

スタッフさんに怖いですよね、大丈夫ですよって励ましてくれました。

麻酔を入れたらどんどん体が温かくなってきて、何も感じなくなりました。少しホワホワする。

たまにぐっと押される感覚がありましたが、少し痛いだけ。何が起きてるのか分からない感じ。

 

手術室に入って30分も経たないうちにお腹から赤ちゃんが取り出されました。

「おめでとうございます!」「!」

麻酔してるからよく分かんなかったけど小さいのが向こう側からひょいと出てくるのが一瞬見えました。

取り出されてすぐ室内の右端に持ってかれて必死に応急処置をしてくれているようでした。

心配で手術中ずっとそちらの方に顔をやってました。

小さいながらも産声が聞こえました。

可愛い声。オギャーという声ではなかったけど、

声が聞こえて涙が出ました。

 

「生きて。お願い。生きて。」

気がついたらそうつぶやいてました。

 

赤ちゃんが少し落ち着いたみたいで、スタッフさんが顔を見せに来てくれました。

「これから色んな検査をしていきますが、元気ですよ。1,764gです」

ちっちゃいなぁ、かわいいなぁ。

我が子ってこんなにも可愛いんだなぁ。

そんな小さくて大丈夫かなぁ…

我が子はNICUに入りました。体がすくすくと育つまでは私と我が子は別々で過ごさなくてはいけません。私は先に退院しちゃうけど、無事に我が子が退院できるまで、毎日見に行くよ。

 

名前はすでに決めてありました。

お腹の中にいる時からずっとあだ名で呼んでいました。

 

胎動が少ないと感じて早く来てくれて良かった。

と色んな方に言われました。

 

よかった。よかった…

コロナで面会できないので旦那と術後に会えませんでしたが、電話で自身の無事を伝えました。

旦那は産まれたての我が子をNICUに見に行けたと嬉しそうでした。安心でした。

 

次の日も私の入院道具持って赤ちゃんの面会に行くね。その時会おうね。

そう連絡したあと私は眠りました。

 

小さい小さい我が子は、無事かな、

不安でネットで検索したら私のように未熟児のまま産まれて来た子は少なからずいるということ、

すごいなぁと思ったのは、600gで産まれた命もあるということ。

そんな子でもNICUに入って、無事に退院できているということ。

 

ほっとした私はあとはお医者さんに任せて、とりあえず私は傷を癒そう。

早く我が子をこの手で抱きしめたいなぁ

そう思うのでした。

 

 

 

次の日、何やら不穏な空気が流れました。

「お子さんは原因不明の貧血がおきてます、レントゲンの結果良くありません。」

 

この話はまた次回